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うつ病の治療にはおもに『抗うつ薬(=抗うつ剤)』が処方されますが、「精神的な症状に対して薬を服用してしまえば、自分の弱さを認めることになってしまう」と抵抗を覚える人も少なくありません。

 

筆者も始めはそのように思い、処方されることに否定的でした。ただ改善されない体調を優先し泣く泣く(本当に泣く泣く…)服用しました。ですが、色々なことを調べていくうちに、その考えは誤りだったことに気付き、現在は相棒的な存在となっています。

 

「うつ病かもしれない」と悩みながらも、薬を服用することに抵抗を感じ病院へ行くことを躊躇っている方や、家族にうつ病の人がいて「抗うつ薬って本当に安全なの?」と思っている方がいるかもしれません。

そこで、誤った知識を持たないよう、今回は『抗うつ薬』について詳しくお話しします

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抗うつ剤(抗うつ薬)が処方される理由

なぜ、うつ病には『抗うつ薬』が処方されるのでしょうか。

それはうつ病が「こころ」の病気ではなく「脳」の病気であり、『抗うつ薬』は「脳内の神経伝達系」に作用する薬だからです

うつ病になったきっかけを思い、精神的なことが原因と考えがちですが、うつ病は、脳内の神経伝達系統のバランスが崩れたことによって引き起こされる病気と言われており、『抗うつ薬』は崩れたバランスを調整する役目を担っています。

 

これまでの研究により、様々な性質の『抗うつ薬』が開発されています。そのため、その人それぞれに見合った処方をすることが可能となりました。

ただ、効果があらわれるまでの期間や、副作用のあらわれ方などに個人差があり、特効薬と呼べるものはありません。

抗うつ剤(抗うつ薬)の種類は?

現在うつ病で『抗うつ薬』を服用している方は特にそうですが、どのような種類があって、自分の薬はどのような性質なのか、どのような副作用があるのか、と気になることと思います。

そこで、代表的な『抗うつ薬』をご紹介します。

 

『抗うつ薬』には、三環系、四環系、SSRI、SNRI、NaSSAがおもに挙げられます。

 

開発された順に記載しましたが、一般的に開発された時期が新しいほど治療効果が高く、副作用が少ないと言われています。
だからと言って、三環系がまったく処方されない訳ではなく、人それぞれ症状が違えば薬との相性もあるため、使用する『抗うつ薬』も個々に合わせて処方します。

抗うつ剤の作用や副作用などについてご説明します。

うつ薬(うつ剤)一覧とそのの効果、副作用

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三環系抗うつ薬

1950年頃から使用され始めました。脳内で分泌されるセロトニン、ノルアドレナリンなどのモノアミンの再取り込み阻害し、増加させる効果のある薬です。

 

強力な効果がある反面古い薬のため副作用も多く、重篤な状況に陥ってしまう危険性があることから、安易な処方はせず、他に手段がない場合などにのみ使用されます。

この「再取り込み阻害」とは、『抗うつ薬』に関連してよく聞く単語です。簡単に言うと、「吸収・分解されてしまうことを妨げる」ことです。

 

セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンなどの総称をモノアミンと言うことは以前お話ししましたが、この「三環系抗うつ薬」は「モノアミンの吸収・分解を抑えてモノアミンを増やす」働きをする薬、ということです。

四環系抗うつ薬

三環系抗うつ薬の副作用が多いことを改善するために開発されました。

三環系抗うつ薬と同様、モノアミンの再取り込みを阻害する作用機序があります。作用機序とは、薬理学用語で「薬物が生体に何らかの効果を及ぼす仕組みやメカニズム」のことです。

 

三環系抗うつ薬に比べて、ノルアドレナリンという神経伝達物質を優位に増やすことが特徴です。

ノルアドレナリンとは、ドーパミン、セロトニンと同様に神経伝達物質の一種です。神経を興奮させる神経伝達物質で、「やる気」や「意欲」を高める反面、「不安」「恐怖」「緊張」といった感情・精神状態に深い関係があります。

 

三環系抗うつ薬は、効果があらわれるまで約2週間かかるのに対し、四環系抗うつ薬は約1週間で効果があらわれるなど、即効性面でも改善されました。

ただ、確かに副作用などは改善されましたが、その分効果も弱くなってしまい、あまり普及することはありませんでした。

 

眠気を誘うものが多く、眠りの質を深くする作用に優れているため、「鎮静系抗うつ薬」と呼ばれ、不眠症が強く出るタイプのうつ病に使用されます。

■SSRI(Selective Serotonin Reuptake Inhibitors=選択的セロトニン再取り込み阻害薬)

三環系抗うつ薬は副作用が多く、四環系抗うつ薬は効果が弱い。そこで開発されたのが、SSRIです。

選択的セロトニン再取り込み阻害薬という名前のとおり、セロトニンだけを選択的に「吸収・分解を妨害」することにより、脳内で「増える」ことになります。

 

三環系抗うつ薬がモノアミンに効果を発揮するのに対し、この薬はモノアミンの中のセロトニンにのみ効果を発揮することから、三環系抗うつ薬に比べ副作用が格段に少なくなりました

 

副作用としては吐き気、嘔吐などの消化器系、性欲低下などの性機能系、不眠などが挙げられますが、効果もきちんとあるため、SSRIは現在のうつ病治療薬として第一に選択される薬となりました。

SNRI(Serotonin & Norepinephrine Reuptake Inhibitors=セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)

SSRIがセロトニンだけを選択的に阻害するのに対し、SNRIはセロトニンとノルアドレナリンを選択的に阻害します

 

セロトニンは「落ち込みや不安を改善させる」と考えられており、ノルアドレナリンは「意欲を改善させる」と考えられています。またノルアドレナリンには、心因性の痛みを軽減させる働きがあると考えられています。

 

一般的な副作用としては、口渇、吐き気、嘔吐、便秘、眠気などが挙げられますが、SSRIと同様に、効果と副作用のバランスが良く、うつ病治療薬として第一選択となっている薬です。

■NaSSA(Noradrenergic and Specific Serotonergic Antidepressant=ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬)

NaSSAはSSRIなどと違い、再取り込みを阻害するのではなく、分泌量を増やすことで抗うつ作用を発揮する薬です。SSRI、SNRIと作用機序が異なるため、SSRIやSNRIが合わなかった人にでも効果が期待できます。

 

SSRI、SNRIが三環系抗うつ薬から進化したのに対して、NaSSAは四環系抗うつ薬から進化しています。四環系抗うつ薬と同様に眠りを深くする作用に優れているため、この薬も「鎮静系抗うつ薬」のカテゴリに入ります。

 

使用頻度は高くありませんが、このような薬もあります。参考までに。

■SARI(トリアゾロピリジン系抗うつ薬)

抗うつ作用は非常に弱いですが眠りを深くする作用に優れているため、四環系抗うつ薬と同じような存在です。他の抗うつ剤を補強する、眠りを深くするなどの目的で処方されます。

スルピリド

スルピリドがうつ病に効く理由は正確には解明されていません。そもそもうつ病に効果をもたらすには、ドーパミンが増えないといけないはずですが、スルピリドはドーパミンをブロックしてしまいます。ですが、少量のスルピリドを投与すると抗うつ効果があることは間違いなく、しばしばうつ病治療に使われています。

 

また、ドーパミンを遮断する抗精神薬の特性も持ち合わせており、スルピリドも脳のD2受容体を遮断することで統合失調症に効果を示します。
※D2受容体…ドーパミン受容体のことで、現在はD1、D2、D3、D4、D5の5つの受容体の存在が確認されている
※受容体…細胞などに存在している、刺激を認識して細胞に応答を誘起するタンパク質

 

さらに、胃などの消化管にあるD2受容体をブロックすることで、消化管運動が改善すると考えられており、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の治療に用いられる場合もあります。

 

即効性があり効果も定評があったため、SSRIが広く使用されるようになる前はよく処方されていました。しかし、副作用の問題から最近では『抗うつ薬』としては推奨されていません。

『抗うつ薬』の副作用とは

『抗うつ薬』には作用がある反面、反作用=副作用があります。

薬の種類によって多少の違いはありますが、・口渇、・便秘、・下痢、・眠気、・頭痛、・めまい、・胃腸障害、・体重増加などの副作用が挙げられます。

 

これらの副作用の中で、よく話題となる・体重増加と・眠気について説明します。

『抗うつ薬』を服用すると「太る」の?

答えは「YES」

当然、個人差があり「太る」という副作用があらわれる人とあらわれない人がいます。

 

ではなぜ、『抗うつ薬』を服用すると太るのでしょうか。

『抗うつ薬』の中でも、「抗ヒスタミン作用」がある薬の副作用として、「食欲増進」が挙げられます。これは、ペプチドホルモンの一種である「グレリン」という物質が原因で、このグレリンは体脂肪の利用を抑制する作用を持っており、「食事を摂る量が増えるのに、体脂肪が燃焼されない」という現象がおこります。

※ペプチドホルモン…成長を促す「成長ホルモン」や血糖を下げる働きをする「インスリン」などの総称。栄養素の1つ、タンパク質のもとになるアミノ酸が、数個から百個以上連なったポリペプチドというものから出来ている。

 

さらに、『抗うつ薬』の中でも、「セロトニン受容体遮断作用」を持つ薬は、満腹中枢を刺激しなくなるため食欲が亢進します。しかし、そうすることでグレリンの分泌が促進され、抗うつ効果が期待される薬なのです。

⦿太らないためには?

『抗うつ薬』を服用することが太ることになる可能性は十分にあります。しかし、すべての人に副作用があらわれるとは限らず、必ずしも太った原因が『抗うつ薬』にあるとは考えられません。

 

うつ病になると、倦怠感や憂うつ感が症状としてあらわれ、外出を控えたり横になって休むなど、必然的に運動量が少なくなります。活動的ではなくなるのに、普段と同様に食事を摂っていれば、薬の服用有無に関わらず、太るのは当然のことですよね。

 

また、ストレスを受けることでグレリンが分泌されることも分かっており、過度なストレスで食欲が増進するのはこのためだと言われています。このようなことも太った可能性の一つと考え、生活習慣を見直すと、案外もとの体形に戻るかも知れませんよ。

『抗うつ薬』を服用すると「眠気」がおこるの?

これも「YES」

 

覚醒には、「セロトニン」や「ノルアドレナリン」といった「モノアミン」が関係しています。「うつ病」の治療にはモノアミンの働きを助け、バランス保つ必要があります。

その際、「ヒスタミン受容体」と呼ばれる部位をブロックしてしまい(抗ヒスタミン作用)それにより、鎮静・眠気がおこるのです。ヒスタミンは中枢神経系に作用すると覚醒・興奮をもたらすと考えられています。

 

さらに、抗ヒスタミン作用の他に、「α1受容体遮断作用」や「5HT2受容体遮断作用」と呼ばれる副作用があり、これらも眠気をおこす誘因となっています。

 

「5HT」とはセロトニンのことで、セロトニン受容体のうち「セロトニン2受容体」を遮断すると神経興奮が抑制されます。
気持ちが落ち着くという良い面がある一方、興奮が抑制されることで眠くなるのです。

 

『抗うつ薬』でも「SNRI」系の薬は、意欲や活気を上げる覚醒系の物質である、ノルアドレナリンに作用するため、眠気は起こりにくいと言われています。

眠くならないためには?

どの種類の『抗うつ薬』でもそうですが、少量から始め徐々に服用量を増やしていきます。眠気が強いと感じる場合は、増量のペースを落とすことを試みてみましょう。

 

また、処方が「1日2回」となっている場合、「朝・夕」と服用する人が多いですが、同じくらいの投薬間隔であれば、必ず「朝・夕」に服用しなければいけない訳ではなく(医師の指示がある場合は除く)、「昼・眠る前」と服用しても構わないため、使うタイミングを変えてみることも一つの方法です。

 

ただ、日常生活に支障をきたすほど眠気が強いのであれば、薬の量を減らす、もしくは薬を変えるなどの方法が必要と考えられますので、医師に相談してください。

『抗うつ薬』を服用する際に気を付けること

・効果があらわれるまでに早い人は1~2週間、平均4~6週間ほど時間を要します。

効果がないからと言ってすぐに中断するのではなく、まずは様子を見てください。

 

・人によっては効果よりも副作用の方が先にあらわれる場合もあります。

ただ、副作用は効果があらわれる前触れですし、長くても2週間程度で収まることが一般的ですので、我慢できない状態でない限りは、服用を中断しないでください。副作用が強く服用を続けることが厳しい場合は、医師に相談のうえ中断へのステップを踏むようにしましょう

 

・服用を急に中断すると、強い副作用がでることがあります。症状が改善されても急にやめるのではなく、少しずつ段階的に飲む量を減らしていきます。

 

・飲酒、喫煙は薬の効果を弱めてしまいます。極力控えるようにしましょう。

 

・薬の効果を十分引き出すためには、用法容量をきちんと守り、自己判断での過服用、中断は決してしないでください。

『抗うつ薬』の一般名、商品名、特徴

薬には、一般名と商品名の2つの名前があります。一般名とは、薬の有効成分の名前で全世界共通ですが、商品名は製薬メーカーが発売する際につけた名前で、国内など狭い地域でのみ通用します。

よく処方される『抗うつ薬』の名称と、簡単な特徴を記載します。

■三環系抗うつ薬

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■四環系抗うつ薬

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■SSRI

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■SNRI

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■NaSSA

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抗うつ剤まとめ

ここまでまとめた感想は、何気なく服用していた『抗うつ薬』にこんなにもたくさんの(すべてを紹介できた訳ではありませんが)種類があることに驚きました。

 

うつ状態で体調が悪い時は、「なんで特効薬がないんだ」と悪態をついていましたが、うつ病のメカニズムが解明されていなくとも、ヒントを頼りにこれだけの薬を開発していると思うと、研究されている方には頭が上がりません。

また、「薬が効いていない」と服用量を増やしてしまうことや、「どうせ飲んでも良くならない」と中断するなど、自己判断は決してしてはいけないことだと再認識しました

 

筆者自身、体調が悪いときには、いけないことだと認識しつつも、何度か自己判断で服用をした経験があります。ですが、今後は処方通りに服用しよう、と心に固く誓いました。by CELICA

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ぼくは現在20歳の時に起業し、
21歳の現在、独立することができました。

21歳で独立なんて、信じがたいし、
才能があったんですねとも言われます。


でも、元々は高卒でしたしフリーター生活で
お金もコネも学歴も自信も何もない人間でした。

そんなぼくに自信とお金と自由をくれたのが、
ビジネスとの出会い。


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